どうもお久しぶりです。
更新が1ヵ月以上空いてしまい申し訳ございません。
1級葬祭ディレクター僧侶はるくんパパです。
前回は…えっと
数珠のお話でしたね!
今回お話するのは
49日忌のお話
こちらをしていこうと思います。
今回も葬儀社で葬儀担当業務や法事担当業務をしている方のは参考になるような内容になると思います。
※今回もいつもどおり私の主観、考えが大部分をしめます。ちゃんと調べたい人、研究者の方などは参考にしないでください。そして怒らないでくださいね。学生さんなどは絶対にコピペしてレポート提出しないようにお願いします。
お葬式が終わって、なんやかんや手続きをして家にいればお線香あげにきたお客さんの相手をして、遺品を少しづつ整理し始めてちょっとホッと一息ついたらやってくるのが49日忌ですよね。
もうすこしゆっくりできると思ったら思いのほかすぐやってくるものです。
お寺からは
日時はどうしますか?
お墓はどうなってますか?
何人参列しますか?
食事はどこでされますか?
お供え物はこんなの用意してくださいね。
御布施は〇万円でお願いします。
そんな話があり
親戚からは
いつなんだい?
どこでやるんだい?
お寺はどこだい?
何人でいくからね。
食事はいらないよ。
ん~全部言わないでぇ!
喪主様はきっとこんな思いだと思います。
49日なんてすぐ来ちゃうから70日ぐらいがいいな
そもそも49日なんて中途半端な数じゃなくて50日とかきりのいい数字じゃないのはなんで?
そんなふうに思ったりするでしょう。
でも、
49日間なのはちゃんと理由があるんですよ。
先に少し外れますが、50日で法要は神道(神社)ではあります。50日祭といって神道では仏教での初七日が十日祭、その後10日、10日で法事があり、49日にあたるのが50日祭にあたります。おそらく、神道では仏教に合わせてこのように10日ごとで法事を行うのだと思います。(ちゃんとした理由や由来があったなら勉強不足で申し訳ございません)
では話は戻りましてなぜ仏教では亡くなった後49日後に法要をするのかお話していきます。
そもそもなんですが、49日忌法要というのは正式な言い方ではありません。これは49日後の法要だからということで広まった通称のようなものです。
本来の言い方は
七七日忌法要
(しちしちにちきほうよう)
と言います。
亡くなって7日目に行う(最近はほとんど葬儀後に繰り上げてですが)
初七日忌法要
(「しょなのかき」と言ったり「しょしちにちき」と言ったりします)
その後
二七日忌
三七日忌
四七日忌
五七日忌
六七日忌
となって
七回目の七日ということで
七七日忌
7日×7回で49日目
ということなんですね。
そもそも最初が7日目なのはなぜでしょうかね?
現在であれば
「ちょうど1週間後だからでしょ?」
そう考えますよね。
ですが、1週間は7日間というのはキリスト教では神様が6日間で世界を作り7日目を休息日にしたのが始まりだそうです。なので現在のような暦になったのは最近のこと。2500年前のインドや、その後仏教が伝わった中国、日本ではそのような文化や暦ではありませんでした。
ではなぜ7日なのか
仏教では「7」という数字にとても大切な意味があるからです。
ラッキーセブンだから?
ではありません。
仏教では人が亡くなった後に生まれ変わる世界が6つあると言われています。
六道輪廻 (ろくどうりんね)
という言葉は聞いたことありますかね?
生前の行いによって下から
地獄道(じごく)
餓鬼道(がき)
畜生道(ちくしょう)
修羅道(しゅら)
人道(にん)
天道(てん)
このいずれかの世界に生まれ変わります。それぞれの説明はしていると長くなるのでご自分で調べてみてください。
※餓鬼道に関しては「お盆」の中でも説明しています。
これを輪廻(りんね)といい普通に生活しているだけではこの生まれ変わりの輪からは抜け出すことができずに苦しみ方は様々ですが、永遠に抜け出すことができずに苦しみ続けます。それはとても嫌ですよね。
ではその苦しみから抜け出すにはどうしたらいいか
仏教を信仰して悟りを開くこと
これを解脱(げだつ)と言います。
解脱して六道輪廻の輪から抜け出すと
7番目の世界
仏の世界へと生まれ変わることができるのです。
これは例外なくすべてのお坊さん(僧侶)が目指しているところであり、宗派などの違いで手段は様々ですが、ゴールは一緒です。
なので7とは仏の世界つまり浄土を表すと言っても間違いではありません。
この7という数字仏教では様々な場面でも出てきます。
今から約2500年前に仏教の開祖でありますお釈迦様が産まれました。
細かな話はいろいろ省きますが
お釈迦様は産まれてすぐに7歩歩き
「天上天下唯我独尊」
とおっしゃったそうです。
(天上天下唯我独尊の意味についてはまた今度記事にしてみようと思います。ただし、やんちゃな人が特攻服に刺繍する意味は間違っています。まぁもし、平和主義な人が願いを込めて刺繍していたならごめんなさい)
あくまで伝説ですからね!!
これには
「私は六道輪廻の輪を抜け出しさらにその先の世界に行くものである」
という意味があるのだそうです。(諸説あり)
仏教における7とは
僧侶が目指す先、仏の世界を表しとても大切な意味のある数字なのです。
なので
亡くなってから7日目に法要を執り行い、さらにそれを7回繰り返した49日目はとても大切な意味のある法要なわけですね。
本当ですときちっと7日ごとに法要をするのがいいのですが、我々僧侶も喪主様やご遺族も忙しいですからね。49日をしっかり行っていただければいいんです!
このような意味が伝わっていただければ七七日忌の大切さが少しでも理解していただけたのかなと思います。
最近だと小さなお葬式 などのネット葬儀では繰り上げ初七日だけでなくさらに四十九日忌もなんてことになってたりしますが、やらない 、葬儀で終わり、よりはいいのかなとも思います。
そうそう!
七七日忌の法要の日を決める際に命日を含めて49日以内に行うのが一般的だと思うのですが(お寺によっては過ぎてからというお寺もあります。実際に私の地域のお寺でもあります。)これはなぜかというと、「親戚が七七日忌法要を忘れているのではないかと考えてしまうから」という話を聞いたことがあります。なのでしっかりと日にちの説明をして連絡を取れば過ぎても問題ないということもあるそうです。まぁこれも諸説ありですし、お寺やお坊さんによってはダメだと言われるので注意です。
今回は七七日忌についてお話しました。
葬祭ディレクター試験には出てこないと思いますが、これからの業務のなかで49日ってこうなんですよと話ができるとお客さんからの信頼も良くなると思います。
それでは良い終活のお供となることを
合掌
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