どうもこんにちは
1級葬祭ディレクター僧侶はるくんパパです。
前回では
主にはお坊さんが数珠を持つ意味
数珠は道具なんですよ。というお話を致しました。
今回は
数珠は右手か左手か
ということで、お坊さんが数珠を使ってお経を数える、すごく念じてお経を唱えていたら音が出ちゃったのはわかったけど、お坊さんではない一般の人が数珠それも片手用の数珠を持ってお葬式や法事にいくのはなぜか。
そもそも右手に持つものなのか、左手に持つものなのか、それすらよく分からないですよね。
今回はそんなお話をしていきます。
まず、使い方の説明は前回しましたが、数珠の玉もそれぞれ意味があります。
※詳しく、ちゃんとした説明がGoogle先生で「数珠 意味」とかで調べるとたくさんでてくるので、ちゃんとした知識、説明を見たい人はそちらをご覧ください。当ブログはあくまで私の知識、見解で書いておりますので専門の人や、研究している人、このブログをレポートの参考にするのはおすすめしません。
お坊さんが持っている本式念珠と呼ばれるこの数珠
これには大きな玉が上下に二つ付いています。これを親珠と言います。この玉は上の玉が仏様を表していて、下の結び目の付いているほうが自分自身を表しています。
そしてそれを片側54個の玉、1週108個の玉で繋いでいます。
つまり数珠というのは
仏様と自分自身を繋いでくれている道具とも解釈できます。
そしてその数珠に手を通して腕にかけることによって
仏様の世界(浄土)にも触れることができるんですね。
しかも108個玉がありますのでその玉一つ一つで煩悩が消えていきます。つまりは煩悩の無い清らかな気持ちを故人様に伝えることもできます。
このようなことから数珠を手に持ち、お葬式や法事にいったときにお焼香をすると
数珠によって自分と仏様の世界をつなげてもらい、仏様の世界(浄土)に触れながら、お焼香の煙によって私(自分自身)の煩悩の無い清らかな心の声や気持ちを故人様へ伝えることができると私は考えています。
お焼香のついては
こちらでお話していますのでよろしければご覧ください。
でも、それはお坊さんが持っている本式念珠だからでしょ?
私が持っている片手念珠は親珠が一つしかないし、小さい玉も108個ないんだけど煩悩が消えないのでは?
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そんなふうに思っている人もいますかね?
そんなことは無いんですよ
片手念珠は略式念珠とも呼ばれています。本式のお坊さんが持っている数珠を略式にしてものなんですね。我々僧侶も数珠を持つ時は1回捻って2重にして持ったり、さらに捻って3重にしたりて机に置いたりします。
つまりは略式念珠はすでに1回捻って2重になっている数珠なわけです。そして親珠も1つなのはすでに仏様と自分自身が重なっている。つながっていると考えます。そうすれば本式念珠でも略式念珠でも同じですよね。ただ、玉の数は略式の場合ですと大きさに合わせて玉が入れてあることも多いのであまり気にしないほうがいいと思います。
これで数珠を持ってお葬式や法事に行く意味がわかりましたかね?
一般の人に関しては
数珠は仏様と故人様と自分自身をつなげて、心を清らかにして心の声を届けてくれる道具
こう私は思っています。
数珠を持つ意味はわかった!
で、結局右手に持つの?左手に持つの?合掌する時は両手にかけるの?
まだまだよくわかりませんよね。
結論からお話すると
左手
に持ちます!
前回もお話したとおりに数珠は数を数える道具であり、右手で修法をしながらお経を唱えているときでも左手で数を数えることができます。なので左手が正しいのです!
また、仏教発祥の地であるインドでは左手というのはトイレの後のお尻ふきでは左手を使ったり、「不浄」であるとされています。そのため、食事のときなどでは左手は使わないんですね。そしてその「不浄」である左手を清める意味もあって左手に持つのです。
略式の片手念珠でも同じです。
またそれよりもさらに略式の腕輪念珠でも同じこと
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このような腕輪念珠を身に着ける時も左手首につけましょう!
テレビに出ている芸能人とか、強面のやんちゃそうなお兄さんとかが左手は腕時計しているからなのか右手首にしているのを見かけますが、あれは間違いです!
数珠は左手!
これをよく覚えてください。
そしてお焼香するときも基本的には左手に持ったままか、親指と人差し指の間に房を下にしてかけてもらえば大丈夫です。たまに合掌するときに、わざわざ両手にかけなおしている人もみかけますが、そんなことしなくてもいいんです。
左手の親指と人差し指の間にかけてお焼香して、合掌するときはそのまま手の間に数珠を挟むようにして合掌してもらえばいいんですよ。
葬儀屋さんのときの先輩おじさんが
合掌する時は
1、両手の親指と人差し指の間にかけて合掌
2、数珠をクルンと回して人差し指から小指にかけてかかるようにする
3、こうするといいんだ!
とドヤ顔で熱弁されたこともありますが、まぁかっこよくもないし、スマートでもないし、そんなことする必要は一つもないので「あ、はい」と聞き流してましたけどね。
現在葬儀屋勤務の方は絶対にお客さんにそんな説明せずに
数珠は左手に持ちましょう!
と説明しててあげてください。
それでは良い終活のお供となることを
合掌
こんな難しい事でななくてお坊さんの日々の生活や趣味とかそんなことを気軽に覗き見たいな~なんて方は趣味ブログもやってますので、息抜きにこちらもお越しいただけると有難いです。
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