どうもこんにちは。
1級葬祭ディレクターはるくんパパです。
久々の更新になってしまいまして申し訳ございません。
なんとか「明けましておめでとうございます」の前に更新することができそうです。
そんな本日は2022年12月25日
そうです!
メーリークリスマス!!
皆さんは昨日の夜はケーキやらチキンやら食べましたか?
我が家でも息子と初めてのクリスマスですので、プレゼントをあげて、大人はケーキをいただきました。
え?
「お寺なのにクリスマスやるの?」
そう思いました?
ということで本日は
お寺のクリスマス
についてお話していこうかと思います。
まずそもそもクリスマスとは何でしょうか?
ということですが、
(今回の内容も特にめっちゃ調べてとか研究してとかそんなことではなく、宗教研究家でもない僧侶の私が勝手に書いていることなので専門家の人は怒らないでくださいね。学生さんもこんな適当なブログコピペしようとしてないで、ちゃんと大学の図書室で調べましょう!)
ほとんどの人は知ってますよね。
イエス・キリストの誕生日
ですね。世界3大宗教の一つであるキリスト教の開祖イエスが産まれたとされているのが12月25日ですね。
まぁ諸説あるようですし、今のグレゴリオ暦なのかとかローマ暦なのか旧ユリウス暦なのかとかで日にちは変わってくるようですし、そもそも12月25日にしたのも何となく決めたというのも聞いたことがあります。
そもそも現在の日本ではそんな熱心にキリストの誕生を祝うとかではなく(もちろん熱心にお祝いしている人もいます)とりあえずケン〇ッキー食べてケーキ食べてプレゼントがもらえる。そして恋人がいる人たちは素敵な夜を過ごす。日本人にとってはそんな認識の日でないでしょうか。
やっぱり日本は仏教徒が多数をしめているはずなのですから
4月7日を花まつり前夜祭
4月8日を花まつり
としてしっかりお祝いをしましょうね。
とはいきませんよね。まぁその花まつり(お釈迦様の誕生日)に関してはこちら
ご覧ください。
話はそれましたが、そんなイエス・キリストの誕生日であるはずの12月25日
キリスト教ではもちろんお祝いの日ですよね。
何だか世界的にみても祝日だったり、お祭りだったりで何だか楽しい日です。
そんな日を仏教寺院の家庭ではどのように迎えるのか
そもそもお寺なのにクリスマスのお祝いってwwwwww
って思いますよね。
そう!お寺の子供が小学校~高校もしくは大学、下手すると社会人になっても言われ続ける、
質問され続けることトップ10に入ること
それが
お寺なのにクリスマスやるの?
これです!
(他の質問され続けることはまた今度記事にでもしようと思います。お楽しみに)
ずっと言われます!
小学校でクリスマスはキリストの誕生日だと気づいた、勉強した、親から教えられたその時から質問され続けます!
おそらくこのブログを読んでいるお寺の子供たち、すでに大人になっているけどそんな子供時代から青春時代を過ごしてきたお坊さん達、10人中10人ほぼ100%の人が
「あるあるだよね」
と頷いているはずです!
そしておそらくは大体のお寺は普通にやると思いますよ。クリスマス
もちろん讃美歌歌ってとかそんなことはしませんけど、一般家庭でやるようなことはやっているところがほとんどだと思います。一般家庭だってクリスマスだからって教会行って讃美歌歌ってとかってほとんどしませんよね。
私が子供の頃は…クリスマスだから何がどうしたとかはあまり覚えていませんし、サンタクロースをいつまで信じていたかとかも正直よく覚えていません。ただ小さいころは毎年地元のホテルでクリスマス会みたいなイベントがあってそこに行って料理食べてビンゴゲームやっていた記憶はあります。
なのでお寺でクリスマスはいったって普通のことなのです。お寺だからってお坊さんだからって自分の子供に対して
「我が家はお寺だからクリスマスはやりません!そしてお父さんはお坊さんだからサンタクロースが我が家にやってくることは今後2度とありません!」
そんなこと言わないんですよ。だって子供の喜ぶ顔見たいですし、他の家と同じようにイベント事は楽しませたいですからね。
でもお寺で鶏肉食べたりキリスト教のお祝いしたりやっぱりおかしいよね
普通の家と同じようにしたいのはわかるけどそんなの許せません。ちゃんと説明してください!
そんな考えの方ももしかするといらっしゃるのではないかと思います。
まず鶏肉を食べることですが、そもそもお坊さんの大多数はお寿司、焼肉大好きです。
え?精進料理しか食べないんじゃないの?肉魚食べないはずでしょ?
はい!出ましたお坊さんがさんざん質問され続けてくることトップ10!
お坊さんは常に精進料理
これについてはもちろんそれを守っているようなお坊さんもいると思いますが、基本的には修行中は精進料理を食べます。それ以外では普通に肉も魚も食べます。
これは無駄な殺生はしないということで肉、魚を食べない、自分からすすんで狩って食べるようなことはしないということでして、頂いたものであれば食べることだってあるんです。昔のお坊さんがやっていた托鉢(たくはつ)といって各家々を回ってお経を唱えて供養したお礼として食べ物や布の切れ端などをもらっていた修行があるのですが、そこで「我が家では差し上げられるものはこの魚しかありません」とか「この肉の燻製しかありません」とかになればありがたく頂いて食べていたのです。
布の切れ端をもらったときはこちらでも
お話していますが、それを繋ぎ合わせて袈裟にしていたのです。
なのでお坊さんが肉、魚を食べてはいけないということはないのです。ましてその肉が食用として加工されたものであればその命を少しでも無駄にしないように、ありがたくいただくのです。
そしてお寺でクリスマスをしても問題ない理由としては、日本はもともとの宗教として神道があります。日本古来の宗教であり日本においては仏教よりも古くから信仰されています。
そして神道は多神教(キリスト教やイスラム教は一神教)です。日本人は昔から自然のありとあらゆるものには神様が宿っており、その八百万の神々を信仰することにより五穀豊穣や人々の幸せ、子供の健やかな成長を祈ってきたんです。それはもう空気や山、草木、水それ以外にも動物なども信仰の対象ですらあるのです。
そんな信仰の対象の一つとして遠く西の大陸から渡ってきた神様の一つがお釈迦様であり仏教なのです。
いつしか国の政策として仏教を信仰すると決まり、日本人のほとんどが信仰するようになった仏教ですが、その仏教も多神教。おそらく昔から自然の中でありとあらゆるものに魂や神様を感じていた日本人には特に違和感がなく、それこそ神道の延長線上のように仏教を信仰できたんだと思います。
そんな日本にさらに海の向こうから渡ってきたのがキリスト教ですね。キリスト教は一神教ではありますが、それも一つの神様や仏様の形ととらえれば別に違和感や嫌な気持ちにはならなかったんだと思います。
つまりイエス・キリストも仏教ではこの人間界でたくさんの人々に愛を説いて、誰もが平等に信仰をもつことができると説いて説法をしてきた仏様の一人
イエス・キリスト菩薩
であるととらえればいいんです。
真言宗のお寺などでよく目にする金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅には無数の仏様の姿が描かれていますが、もしかするとその中の一つがキリストが姿を変えた姿かもしれません。中にはキリストの姿が描かれたのもあるそうです。
また、隠れキリシタンの人たちがよくマリア像の代わりとして観音様に見えないように十字架を彫って信仰していたそうですから、キリストの母親であるマリアも観音様が人間界にたまたま姿を変えていたのかもしれません。
そう考えればお寺でキリストが産まれた日、キリスト菩薩が人間界に姿を現した日をお祝いしてもなにもおかしいことはありませんし、サンタクロースだってそんなキリストが世界中の子供に平和と笑顔を届けるために遣わした神様であれば、
サンタクロース大明神がお寺の子供にプレゼントを届けたっておかしくないですよね。
ということでお寺でクリスマスやってもいいんですよ。
南無基督菩薩
南無サンタクロース大明神
どうか世界中の子供にプレゼントが届いて笑顔になりますよう。
合掌
と、ここまでお寺や仏教でクリスマスしても問題ないんですよ。とお話してきましたがこのブログを読んでいないほとんどの人はクリスマス=キリスト教と思っているはずです。
そして最後にここまで読んだけどそうはいっても今年は一人でクリスマス。そして仕事でした。周りからは
「せっかくの土日クリスマスなのにさみしいねぇ」とか
「え?彼女(彼氏)いるのかと思ったよ。一人なの?クリスマスww」
そんなセク〇ラまがいの言葉をかけられたらこう言ってやりましょう!
「あ。いいんです。仏教徒なんで。」
この一言ですべて解決です!
家に帰ったら安くなっているケーキとチキン食べて明日も仕事がんばりましょう!
こんな難しい事でななくてお坊さんの日々の生活や趣味とかそんなことを気軽に覗き見たいな~なんて方は趣味ブログもやってますので、息抜きにこちらもお越しいただけると有難いです。
「生臭坊主の生臭くて何が悪い!MkⅡ」
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