どうもこんにちは
1級葬祭ディレクター僧侶はるくんパパです。
前回の「戒名の松竹梅?」
たくさんの方にご覧いただき誠にありがとうございます。
戒名をなぜ授けるのか少しでも伝えることができて、終活の参考になることができたのあればこのブログにも少し意味がでてきたのかなと感じているところです。
それでは今回ですが
また少々踏み込んだところ
なかなかお坊さんには聞きにくいし、お坊さんも話しづらいところ
「戒名とお布施」
についてお話していきます
※毎度のことなのですが、あくまで私個人の意見となります。私の知識の範囲内、勉強不足なところも多々あると思いますし、こんなことブログにするんじゃないなんて意見もあったりすると思います。あくまで私個人の考えでお話しますのでご了承ください。
こちらでもお布施については少しお話しました。
お布施
とはその字のとおりに布を施すということです。
これはどういうことかというと昔のお坊さんは托鉢(たくはつ)といって1件1件の家を回ってその家のご先祖を供養したり、お経をあげたりしていました。そのお礼としてそこのお宅から無理のないようなものを頂いてきていました。それは家によってはご飯の残り物の野菜だったり、魚だったり、食べ物もあげれないのでと布の切れ端を渡していたりしました。つまり布を施していたわけですね。この布の切れ端を集めて縫いつないで大きな1枚の布にしたのがお坊さんがかけている袈裟になるわけです。(なので今でもお坊さんがかけている袈裟を見るとつなぎ目があるんですよ)
今ではさすがにお布施袋に布が入っていることはありませんが、
「このお金を使って袈裟や衣など必要なものを買ってください」
という意味で葬儀や法事の際のお坊さんへ渡す包みの表書きには
「御布施」と書くわけです。
では今現在のお布施の金額はどのくらいなのか、Google先生で検索したりすると大体の金額はでてきます。
余裕で家電を買い替えられるような金額がでてくると思います。(具体的には書きませんが)中には車買えちゃうんじゃないかな金額が出てきたりしますかね。
前回お話した「院殿号」になれば家買えるかもしれない金額になったりもします。
すごいですね!
まさに坊主丸儲けとはこのことですね!
とはいかないことがほとんどなわけですが、そもそもなぜこんな金額になったのでしょうか?
私も聞いた話ですが、昔はここまでではなかったそうです。ただバブルの頃に
A家「我が家は代々院号戒名だ!周りの家や親戚に対して見栄を張って派手な金額を包んでお坊さんに渡してしまおう!」
B家「A家は葬儀で○○万円包んだそうじゃないか!我が家は代々居士・大姉だけど、今はお金が有り余っているから住職に頼んで院号付けてもらおう!お布施もA家よりも多く包んで見栄をはろう!」
C家「我が家も葬儀になってしまった。我が家は代々信士・信女だ。でも私の代でお金をいっぱい稼いで立派な家も建てた!ここはひとつ住職に頼んで院号戒名にしてもらっちゃおう!ついでにA家B家のお布施の金額も知ってるからさらにたくさん包んで住職へ渡そう!住職からはそんなにたくさん包まなくていいと言われたけど、我が家はA家B家より稼いでいるんだからたくさん包める!住職だって渡してしまえば返すことはしないだろうしな」
とこのようなことが繰り返されて、お布施の金額がどんどん上がっていったそうです。そして上がった金額はほとんど下がることもなく現在にまで至るといったところだそうです。
なので、このようにバブルのころに院号戒名にしたけど今はそんな給料や貯えもなくて院号でのお寺との付き合いが大変だという家もあります。実際私が葬儀社勤務の頃にも打ち合わせで「戒名下げることってできないのかな?」「御布施の金額下げられないかな」なんて相談はたくさん聞きました。
実際に戒名を下げることは不可能ではありません。相手は人間、ましてお坊さんですからね。ちゃんと事情を話して相談してもらえば戒名を下げないことなんてないんですよ。
お寺によるとは思いますが、戒名を下げるより檀家が1件減るほうが大変ですからね。まぁなかには1件減った程度では全然問題ないくらい檀家がいるから、お布施が気に入らなければどうぞ出て行ってもらってもいいですよ。なお寺もあるとは思いますが。
また、普段からしっかりとお寺とお付き合いしている檀家さんだったりすれば、「故人様は生前お寺対してとても良くしてくださったので、金額は居士・大姉程度でいいからちゃんと院号戒名を授けますよ」となることもあります。
何にしても葬儀の際のお布施の金額はしっかりとお寺と相談しましょうということですね。
ちなみにですが、小さなお葬式 やよりそうのお葬式 などのネット葬儀だと戒名もセットのプランだったり、かなり安い金額で戒名をお坊さんから授けてもらうこともできます。菩提寺のある家では難しいですが、葬儀の際にお坊さんに拝んで戒名も付けてほしい!このぐらいの金額なら戒名付けてもらおうかな。なんて人は資料だけでももらっておくのもいいかもしれません。何かと参考にもなりますしね。
それでは今回はこのあたりで。またうまくまとまりませんでしたが、うまくまとめるのも難しいことでして、私も勉強不足なところも多くあり、誠に申し訳ございません。
ですが、このお話が少しでも終活の足しになれば幸いです。
それでは良い終活のお供となることを
合掌
こんな難しい事でななくてお坊さんの日々の生活や趣味とかそんなことを気軽に覗き見たいな~なんて方は趣味ブログもやってますので、息抜きにこちらもお越しいただけると有難いです。
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