1級葬祭ディレクター僧侶の終活のお供

元葬儀担当者にして1級葬祭ディレクター現役僧侶が終活のお手伝いをさせていただきます。

お寺の子供あるある その1

どうもこんにちは

 

1級葬祭ディレクター僧侶はるくんパパです

今更で遅くなりましたが、

明けましておめでとうございます!

昨年より始めたこのブログですか、ゆっくり更新でなんとか続けております。

もう少し更新頻度をあげられるように今年はがんばります!

新年1回目のお話は

 

お寺の子供あるある

 

こちらをお話ししていきます。

 

前回の記事で

 

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やお寺の子供が言われ続けることを少しお話しました

☆「お寺じゃクリスマスやらないんでしょ?」

☆「お寺って肉食べないんでしょ?」

とかそんなこと

今回はそれをさらにあるあるなお話をしていきます。

 

まずは

☆「幽霊(もしくはオバケ)見たことあるの?」

これですね!

家が寺だとわかったらまず聞かれます。

 

結論から言うと

見たことありません!!

お寺で育って約40年一度も見たことありませんね!

そもそもなのですが、物心ついたころから日常に墓地がある、見える景色の中で育ってきてお墓が怖いとか墓地が不気味だとか思わないんですよ。

そして住職がしっかりと葬儀をやって故人に引導を渡しているのですからお寺の墓地にオバケや幽霊が出るわけがないのです。もし、幽霊が出る墓地があるのならそれは住職が葬儀で手を抜いてしっかりと故人に引導を渡せていないことになりますからね。そんな住職は僧侶失格だと思っています。

私の祖父(先代住職)も生前「お寺に70年以上住んでいるけど1度だってみたことない!」と言っていました。もし、「見える」「見えない」と体質的なことがもしあるのなら私は「見えない」ほうなのかもしれませんが、私のお寺の墓地では絶対に幽霊は見えませんよ!肝試しなんてすることできませんね。その辺の山道を夜中に1人で歩くほうがよっぽど怖いです。

 

もし万が一にでも出てきても自分で対処できますので全く問題ないです。

   

続きまして

☆「朝早く起きて掃除とか修行するんでしょ?」

こちらですね。

えっと一休さんでも見たんでしょうかね

もしかするとお寺にもよるかもしれませんが、ほとんどの場合は小学生とか中学生とかで毎朝4時半とか5時に起きて本堂の掃除(しかも床を雑巾掛け)して修行(おそらくイメージしているのは座禅)しているわけないですよね。寝ていたいですし、私も自分の子供にそんなことさせるつもりもないですよ。

もちろん本山での研修や修行道場での修行期間中は毎朝4時半に起きて朝ご飯前には修行していましたし、今こうして副住職としてお寺にいるので住職と1ヶ月交代で5時半に起きて6時半には鐘ついてその後本堂で30分程度の勤行はしますけどね。

大人になってからですよ。

毎朝の鐘だって最近では近所迷惑だとやめているお寺だってありますし、除夜の鐘ですらうるさいっていわれてしまうような世の中ですからね。

あ、本堂の毎日の掃除は今はル○バ君という文句も言わずに掃除に励んでくれるいい子がいるので安心です。



それではどんどんいきましょう。

☆「滝にうたれたりしたことある?これからやったりするの?」

本当なんで修行といえば「滝行」なんですかね。ため息でそうですよ。

これも結論から言うと

「したこともないですし、これからする予定もありません!」

もちろんお寺によってはやっているところや、宗派によっては修行の一つなのかもしれませんけど、おそらく一般の人のイメージでは修験道の印象だったりするんですかね。

白装束で真冬に滝に打たれながら、手は印を結んで

「りんびょうとうしゃ~」

とか言ったりとかそんな感じでしょうか。

え~っとやりません!

他にも修行のイメージでよく言われるのは

「いっぱい山歩くんでしょ?確か千日とか」

あ、はいそれは天台宗のお坊さんがやる千日回峰行っていう修行です。そもそもあの修行はそんなポップに「やるんでしょ?」なんて気軽にやるものではないんですよ。途中で失敗したら二度とやれなかったり、昔は無理だと思ったら自分で終わりにするために短刀を常に持っていたっていうようなとても厳しいものなのですからね。

それからよくお経というかお坊さんの呪文みたいなことで有名な「りんびょうとうしゃ」ってやつですけど、正確には臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」で九字護身法というらしいです。これは大学で先生が言っていたのですが、昔の中国で戦に向かう兵士達が「これから戦に行くぞ!おぉおぉおぉぉぉ!!」的なことなのであれを唱えたところで悪霊退散できないそうですよ。

※ネットで調べてみても、元々道教で使われていた言葉だそうです。

 

 

続きまして

☆「頭は剃らなくていいの?」

これも言われますよね!

結論から言うと私の属している真言宗では

「剃っても剃らなくてもどちらでもいい」

ということです。

え?そんな適当な感じ?って思うかもしれませんが、そうなんですよ。

剃髪(頭を剃る)のほうが好ましい

ということは書いてありますが、

剃髪にすること!

とは書かれていないんですよね。

そもそもなぜお坊さんが髪を剃り落としているのかといいますと、これはお釈迦様が実家(お城)を出て、出家をする決意をした際に、2度と家には帰らない、普通の生活の未練を断ち切るために髪を剃り落として修行に入ったのです。それになぞらえて我々僧侶は頭を丸めて髪を剃り落として修行に入るんですね。なので私も大学2年の夏休みに修行に入る前には剃刀でツルツルになるまで剃ってから修行に入りました。

その後は髪が伸びて寝ぐせがつくようになると直すのがめんどくさくて、それ以来はある程度のびたらバリカンで坊主頭にしています。今も週1回はバリカンで坊主頭にしてますよ。

ただ、やはり中学、高校では野球部や柔道部とかガチ運動部とかでもなかったので坊主頭にはしていませんでしたよ。お年頃ですから坊主頭恥ずかしいですし、少しぐらいおしゃれしてみたいですもん。

真言宗ではそんな感じですが、曹洞宗臨済宗などの禅宗系統ではおそらく剃髪にすることとなっているんだと思います。(直接聞いたわけではないので私の想像です。違っていたらごめんなさい)葬儀屋さんで働いていたころはいろんな宗派のお坊さんに会いますがそんな印象です。ちなみに浄土真宗のお坊さんは坊主頭にする必要はありません。これは浄土真宗という宗派が出家をせずにお坊さんになれるということなので在家(出家しないこと)僧侶なので髪型は普通にしているお坊さんが多いですね。中には丸めている浄土真宗のお坊さんもいますけどね。

   

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「日頃から着物きているの?」

これです!

お寺といえば純和風(意味不明ですね)

なので日頃からそこに住んでいるお坊さん家族も皆着物で生活しているに決まっている!テレビのドラマでもそうだったし!

きっとそんなイメージ

これも「そんなことありません!」

普段は洋服のほうが楽ですよね。今もパーカー着てこのブログ書いてますしね。

でも作務衣は普段着で着ていますよ。今は上はパーカーですが下は作務衣着ています。寒くなればパーカーの上から作務衣着ます。

ちなみに作務衣ってこんなのですよ

これは楽なので部屋着代わりですね。急にお客さんが来てもこれ着ておけばお坊さんっぽくなりますしね。

ただ、買い物や出かけるときなどは洋服に着替えて出かけます。ジーンズもはきますし、Tシャツだって着ます。きちんとしたとこにはスーツも着ていきますよ。

そもそも中学とか高校で家が寺なので制服は着れません!衣を着用しての登校を許可してください!なんてするわけないじゃないですか。大学だって寺の息子が行くような仏教系の大学ですが、日頃から着物や和服で登校してくる学生なんかいませんよ。先生だってそんな人はいませんからね。

 

続きまして

☆「正座はいくらでもできるの?」

こちらですね。

「そんなわけない!」

当たり前じゃないですか。

足は痺れますよ。

ただ普通の生活をしている人よりは長くできると思いますし

痺れを早く治したり

立てなくなるであろう限界がわかたり

痺れているならまだましで、感覚が無いのがよろしくなかったりとか

そんなことはわかるようにはなります。

ちなみに私も今の体重であれば1時間ぐらいなら大丈夫だと思います。1年前ぐらいは会社(葬儀屋)さん辞めた解放感でストレスフリーになり体重が増えていたので30分ぐらいでビンビンに痺れました。そのぐらい正座による足の痺れって体重で違ってきます。なので長時間正座をしたいのであれば痩せることが一番ですね。

ただまぁ痺れてもうまく痺れを直しながら立ち上がる準備したりとか、足の感覚が無くなると完全に立てなくなるのでフカフカ座布団より薄めの座布団のほうがよかったりとかいろいろと経験による対処のしかたはあります。葬儀屋さん時代も打ち合わせ中はほぼ正座でいることがほとんどで、長いときは3時間ぐらい座りっぱなしもあるので痺れを逃がしたり、立ち上がる準備のしかたとかその辺は15年間の葬儀屋経験も生きていますね。

修行中は伝授といって阿闍梨さん(お師匠さん)から修法を教わる時間があるのですが、その阿闍梨さんは80代のお坊さんで正座なら何時間でもできると言ってました。これが本当で我々修行僧は

1時間ぐらいで足をモジモジ

2時間で痺れから痛みに

3時間で限界に

ちなみに修行中は元気はつらつ20代前半ですし、食事も精進料理なので今より体重は10Kg以上軽かったですけどそれでも3時間畳の上に直接正座は無理でした。

我々修行僧が悶絶して立ち上がっていたら、阿闍梨さんはスッと立ち上がっていきましたよ。

なので、もしかすると即身成仏に近づけば正座は何時間でも大丈夫になるのかもしれませんが、私程度の僧侶スキルではまだまだ力不足ですね。

 

続きまして…

とまだまだあるのですが、ちょっと長くなりそうなので一旦ここで区切らせてもらいますね。

その2はこちらから

 

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それでは良い終活のお供となることを
合掌

こんな難しい事でななくてお坊さんの日々の生活や趣味とかそんなことを気軽に覗き見たいな~なんて方は趣味ブログもやってますので、息抜きにこちらもお越しいただけると有難いです。

「生臭坊主の生臭くて何が悪い!MkⅡ」

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