1級葬祭ディレクター僧侶の終活のお供

元葬儀担当者にして1級葬祭ディレクター現役僧侶が終活のお手伝いをさせていただきます。

蓮と仏教

みなさんこんにちは

 

1級葬祭ディレクター僧侶はるくんパパです。

 

前回はお盆についてお話をしました

 

www.syuukatuotomo.com

いまいちまとまらなかった気もしますが、それも勉強!精進してまいります。

 

今回お話するのは

「蓮(はす)」

についてです。
※今回も特にしっかり調べたりではなく、あくまで私個人の主観でお話していきます。もっと詳しい方や資料などもありますので、ちゃんとしっかり知りたい方はGoogle先生に聞いてください。こちらでは修行中のお坊さんの世間話程度で読んでいただけたら幸いです。

 

皆さんは蓮の花見たことありますか?

テレビや写真、実際に目で見たり比較的良く見る機会もあると思います。

特に今の季節に花を咲かせますのでよく見ますかね。

 

特にどこで見かけますか?

そう!

お寺

でよく見ますよね。

私のお寺にも本堂の脇に蓮池がありまして今(7月下旬)も花を咲かせています

綺麗な花ですよね。

 

ではなぜお寺では蓮の花を大切にしているか知っている人はいますか?

キレイだから?

お盆の時期に花を咲かせるからちょうどいいから?

あまり手間がかからないから?

なんとなく?

どれも正解ではあるのですが

 

この蓮の花というのは

人間の誰もが持っている

仏の心

または仏の性質(仏性)

即身成仏

を表しているからなのです。

 

なるほど!

わかるような、わからないような

ですよね。

綺麗な花でいいなら他にも向日葵とかでもいい気がしますよね。

なぜ蓮なのか

というと、蓮という植物は秋~春にかけては泥水や水があまりきれいではないような沼地のようなところで育っています。

そして梅雨から夏にかけて泥水の中の根から葉を水面へ伸ばし、しばらくすると花を伸ばして綺麗な花を咲かせます。

この花は朝から昼前ぐらいまでしか咲いていなく、昼には閉じてしまいます。

その繰り返しを2~3日程度繰り返すと花びらが落ちて花の中央の蜂の巣のような形の部分が残ります。

しばらくして色が茶色く枯れてくると種が出てきてまた泥水の中へと落ちていく。

このような流れを毎年繰り返していくわけです。

これが仏教とどう結びつくかというと

 

蓮の花=仏の心・仏の世界

泥水 =人間の心・人間の社会

 

これを表していると言われております。

 

どんなに汚い人間社会にまみれたとしても、人間の心の中には清らかで綺麗な蓮の花のような仏の心がどんな人間の中にもある。例え犯罪をする人でも、自殺を考えてしまう人であっても、独裁者であっても、その人間の本質は仏心なんですよ。

 

人間は産まれた瞬間、物心つく前は誰もが清らかで綺麗な心を持っています。物心ついたころでも自分の損得ではなく誰かに楽しい気持ちになってもらいたい、嬉しくなってもらいたいと行動できていたはずです。これがまさに蓮の花が開いた状態。しばらく世の中や社会のことを知るとその損得無しに行動できていた気持ちが閉じてしまって自分のことを考えてしまう。しかし、友達や自分の家族、大切な仲間ができるとまた花が開くように誰かを思いやることができるはずです。

 

今がつらくても、今は悪い事を考えていても、じっと耐えていればいずれ優しい気持ちが芽生えて、自分にも周りにもきっと優しくできるはず。どんな人でも家族や自分の子供、親兄弟、もちろんペットには優しい気持ちになれたはずです。

 

蓮の花というのはまさにそのことを、こんな説明するまでもなく表しているわけです。

 

また、蓮の種は見たこと、触ったことはありますか?

とても固く、ちょっとやそっとでは腐るようなこともないようなそんな種です。

この蓮の種がんばって二つに割って中をよく見るとその中には

すべてがしっかりと形を作っているそうです。

この種一つだけとっても、人の心はどんなに硬い殻に閉じこもって優しい気持ちを閉じ込めても、その本質は仏の心であり、誰もが仏になる性質をもっている、すべての人は即身成仏できるのですよ。

そんなことを教えてくれます。

 

このように蓮の花はその姿や種だけでもまさに仏様を表しているかのようですね。

なので、様々な仏様はこの蓮の花を持っていたり、乗っていたり、はたまた頭の上に乗せていたりします。

また、真言宗で大切にしている両界曼荼羅は蓮の花の形をモチーフにして描かれています。これは仏の世界そのものが蓮の花の花びらのように重なり合って広がっていき、その中心には必ず真言宗の本尊である大日如来がいらっしゃることを表しています。

   

当山の本尊様である不動明王

よ~く見ると頭の上に蓮の花(蓮台)を乗せています。

こんなに怖い見た目の仏様であってもその本質は優しいのです!

 

どんなに怖いお父さんであってもその本質は優しく、自分の子供が社会に出たときに恥をかかないように、苦労しないようにと厳しく接しているのだと思います。

いつも怒ってばっかりの会社の上司だって早く仕事を覚えて一人前になってほしいという優しさから厳しくしているのかもしれません。

なんだかかよくわからないけど、いつも怒ってばかりの人や、悪い事ばかりしていまう人、良くない考えばかりしている人は仏心までの殻が人よりちょっと厚くて固いのかもしれません。なのでもう少し時間がたてば仏心が芽を出すかもしれませんし、ちょっとしたきっかけが固い殻にヒビを入れて芽がでるかもしれません。

私も人見知りするほうですし、僧侶としても修行中。なかなか誰か他人に優しくとかは急にはできないタイプです。ですが、自分の心の中にも、誰もが心の奥底には仏様がいると思えば周りに少し優しくできると思いませんか?少しずつ、自分自身の周りからでも優しくしていくこと、これが広まれば誰もが蓮の花のようなきれいな心を持つことができると思います。

そんな心が穏やかになる効果があるかもしれない蓮

ご自分で育ててみるのもおもしろいかもしれませんよ。

本当に手間はかかりません。(と思います)

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 さすがに今年はもう咲かないと思いますが、来年の楽しみにいかがでしょうか?

 

最後はなんだかまた、まとまらない感じになっていまいましたが、「蓮」についてお話致しました。

 

なぜ仏教では蓮を大切にしてきたか少し伝わったでしょうか?

こんなことを少し頭の隅にでもおいて周りの人と接してみたりするとちょっと優しくなれるかもしれませんよ。

仏像や仏様を見る時にどんな蓮があるのか探してみるのもおもしろいかもしれませんね。

今回は終活とは少し離れてしまったかもしれませんが、蓮の花の心を持って終活を考えたり、考えすぎて疲れたときは蓮の花を見て心を落ち着かせてこのブログのことを思い出していただけたら幸いです。

 

それでは良い終活のお供となることを



合掌

 

 

こんな難しい事でななくてお坊さんの日々の生活や趣味とかそんなことを気軽に覗き見たいな~なんて方は趣味ブログもやってますので、息抜きにこちらもお越しいただけると有難いです。

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