1級葬祭ディレクター僧侶の終活のお供

元葬儀担当者にして1級葬祭ディレクター現役僧侶が終活のお手伝いをさせていただきます。

インターネットのお葬式

どうもこんにちは

1級葬祭ディレクター僧侶はるくんパパです。

前回はお坊さんのお葬式ということで現在のお寺における葬儀や寺院経営についてお話しました。

 

www.syuukatuotomo.com

 

今回お話ししたいのは

インターネットのお葬式

です。

最近はTVCMなんかもよく見ますよね

・小さなお葬式

 

・よりそうのお葬式

 

などなど

 

とは言ってもなかなか馴染みがないかたも多いかと思います。

インターネットでお葬式やるの?

テレワーク的な感じでみんなでお坊さんがオンラインでお寺とつないでお葬式?

そんなふうに考えたりもしますよね。

実際にオンライン葬儀は無くはないいのですが、それはまたちょっと別のお話。

 

インターネットのお葬式とは

インターネット上にある葬儀集客サイトへお葬儀の依頼をして葬儀を行うという方法です。

これでもわかりにくいと思いますが、

数年前に

Amazonでお坊さんの依頼ができる「お坊さん便」というサービスが話題になったこと覚えていますか?

こうしてブログを読む方はAmazonもちろん利用したことがあると思いますが、そのAmazonで商品を買うようにお坊さんの派遣を買うことができたサービスです。

こちらのサービスは仏教界やらいろんなところから

「僧侶は商品ではない!」

「お布施というのは定額ではない!」

「お坊さんをカートに入れるとは何事か!」

「日本のお寺には檀家制度というものがあるのは知らないのか?」

などど猛反発をされまして結果Amazonでの僧侶派遣サービス撤退をしました。

当時私も正直なところ

「またなんか変なことが起きているなぁ」

「そんなとこで頼んだお坊さんって本当にちゃんとしたお坊さんなのかな?今日は真言宗、明日は浄土宗、来週は曹洞宗みたいなお坊さんが来るんじゃないの?そもそもお布施安すぎ。戒名付きでそんな金額じゃあ来るお坊さんなんてたかが知れてるよ」

そんなふうにあまり好意的では見ていませんでした。

 

そんなインターネットのお葬式ですが、現在は

「安い お葬式 〇〇県〇〇市」

なんて調べるとかなりのサイト数がヒットします。

主には

小さなお葬式

よりそうのお葬式

・イオンのお葬式

・いい葬儀

・やさしいお葬式

などなど2022年現在、一つ一つ覗いていたら1日でも足りないんじゃないかと思うぐらい出てきます。

ではこのインターネットの葬儀(以降はネット葬儀とします)サービスとはどういうものなのかというと

 

まず全国各地の葬儀社がこのようなサービスに加盟しています。

依頼から支払いまでの流れは

①このネット葬儀にお葬儀の依頼をすると依頼をした方の地元もしくはお葬儀を行いた   い場所の近隣で加盟している葬儀社へネット葬儀社から依頼が入ります。

②依頼を受けた葬儀社が葬儀以来ということで動きます。

③葬儀の内容はそれぞれのネット葬儀サービスの内容と金額で執り行います。

④葬儀の支払いは葬儀を行った葬儀社へ支払いか、クレジットカードでの支払いに対応しているサービスもあります。

 

大体がこのような流れで葬儀を行っていくこととなります。

 

注意点

があるのですが、最初の葬儀の依頼の電話は「小さなお葬式」や「よりそうのお葬式」などのネット葬儀社の受付窓口が対応します。ですが、その後はネット葬儀から葬儀社へ依頼が入り、以降は基本的には依頼を受けた葬儀社が対応していくことになるということです。

以前私が葬儀社に勤めていたころもネット葬儀での依頼で打ち合わせへ伺ったところ、「え?〇〇(葬儀社名)が来たの?おたくではやりたくなくてネット葬儀頼んだのに」ということもありました。

逆に

「〇〇(葬儀社名)頼もうと思っていてスマホで調べて出てきた番号に電話したらネット葬儀だったんだよね」

ということもありました。

つまりはいくらネット葬儀を頼んでも実際に来る葬儀社は地元の葬儀社の場合がほとんどです。使う式場などもネット葬儀社が式場を持っているわけではありません(小さなお葬式では自社式場があるようです)なので式場も地元葬儀社の式場です。

   

そして

料金

ですがほとんどの場合は葬儀社業界からするとかなり安い金額でのパック料金のところがほとんどです。

火葬式や直葬のような形での葬儀の場合最低料金が10万以下なんてところもあります。

どこのネット葬儀もパックプランは

直葬

・火葬式

・1日葬

家族葬

・一般葬

こんな感じのプランで別れていることがほとんどですね。

金額も似たり寄ったりですがネット葬儀それぞれで内容に差があります。

もちろん内容や使う道具などはよく調べる必要があります。

例えば亡くなったあと病院から葬儀社の安置場所へ連れてきたらそこから火葬当日まで面会できないとか、遺影写真は別料金などオプション料金がかかる場合ももちろんあります。

また、お葬儀というのは車で30分も走れば風習が変わってくるものです。ネット葬儀パックプランは全国一律での料金になっているので、その地域の風習でイレギュラーがあるとオプション料金。地域での風習以外でもお寺独自での使う道具の違いなどでオプション料金。なんてことは良くあることです。

他にはこれはどの葬儀社でもそうだと思いますがパック料金が決まっていても

・料理

・香典返し(引き出物)

こちらは別料金が普通です。

もちろん菩提寺(決まったお寺)がある場合の

・お布施

も別料金

このあたりはどうにもしようのないことですので、ネット葬儀社へ事前相談してさらにそこから実際に葬儀をするであろう葬儀社から見積もりをお願いするのが一番いいと思います。実際にネット葬儀社へ詳細な見積もりが欲しいと話をすれば葬儀社へ連絡が入って見積もり作成してもらえます。(私も何件も作って郵送したり、メールで送ったりしました。)

 

そんなネット葬儀サービスですがお坊さんの派遣も扱っているところがほとんどです。

以前問題になったという「商品としてのお坊さん」ですね。

これについてはまた長くなりますので次回説明していきます。

 

それでは良い終活のお供となることを



合掌

こんな難しい事でななくてお坊さんの日々の生活や趣味とかそんなことを気軽に覗き見たいな~なんて方は趣味ブログもやってますので、息抜きにこちらもお越しいただけると有難いです。

「生臭坊主の生臭くて何が悪い!」

 http://fanblogs.jp/harukunnpapa/