お坊さんのお葬式② - 1級葬祭ディレクター僧侶の終活のお供

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どうもこんにちは

１級葬祭ディレクター僧侶はるくんパパです。

前回は

お坊さん（お寺）にとってお葬式は大切な収入源であり、布教の場であるとお話ししました。

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今回は

お坊さんのこれからのお葬式

ということでお話ししていきます。

※それなりに個人的な意見も多くありますのでご了承ください

お坊さん（お寺）にとってお葬式はとても大切な寺院経営の要であることは前回もお話ししました。ですがこれが「檀家制度」が成り立っていたからこそお葬式、法事で生活ができたのです。

「檀家制度」についてはあまり詳しくはお話ししませんが昔、各家を幕府が把握、管理するために地域のお寺に配属させて、お寺を今でいう役所の住民課のような役割をもたせていたことをいいます。

なので今のほとんどの寺院には旦那寺（菩提寺）と檀家の関係があり、お葬式や法事の際にはお願いするお寺が決まっています。

※お寺の中には観光地になっているお寺（京都の有名所や成田山や浅草寺など）はお賽銭やお守りの売り上げ、拝観料などで経営が成り立っていて檀家のないようなお寺もあります。

この檀家制度があるのでお寺としては檀家以外の家のお葬式や法事をすることは基本的にはありませんし、勝手にそんなことをしてしまえばもしその家に菩提寺があった場合に大きな問題になることもあります。

そして檀家制度によって決まった檀家数の中での寺院経営をしなくてはなりませんのである程度は収入などは決まっており、よほどのことがない限りは

檀家数の多い寺＝裕福なお寺

檀家数の少ない寺＝貧乏寺

となってくるわけです。もちろん裕福であっても毎週のように葬儀や土日は毎週何件もの法事があり、お盆やお彼岸などでは塔婆を1000本以上書くようなこともあったりで大変でもあります。

いやいやお坊さんなんだからそんな物欲や煩悩なんて修行して無くなっているんだから貧乏寺でものんびり生活できていいじゃない。

なんて考える方も多いと思います。

ですがお坊さんだって人間

お釈迦様のように王族の身分を捨てて修行してすべてを悟りました！

なんてほとんどのお坊さんにはできないことです。

おいしご飯も食べたいし

いい車、好きな車にも乗りたいし

いい家だって建てたい

余裕のある暮らしがしたい

宝くじ当たらないかな

趣味も充実できたらいいな

数珠や袈裟なんかもこだわってみたいな

そんなことを思うお坊さんがほとんどだと思いますよ。

私はそうです。

さらに言うなら

子供に苦労はかけたくないし

お坊さんになったら余裕のある生活ができる環境にしたい

そんなことも思います。

まぁ煩悩まみれですよ。

話がそれましたが、現在の檀家制度これは徐々に崩壊してきていると私は思います。大きな檀家数のあるお寺であればそんなに急なことではないかもしれませんが、私のところのような檀家数の少ない貧乏寺では死活問題になるようなことでもあります。

私のお寺は埼玉ですがそのなかでも田舎にあり、人口が減ってきているような地域でもあります。（息子に同級生いるのかどうかすらも怪しいです）そんな地域ではもともとは檀家だったけど子供たちは家を出てしまってお墓の管理やお寺との付き合いができないので、檀家を離れたいといったことや、そもそも決まったお寺との付き合いは面倒なのでしたくない。お墓だって民間の霊園や海にお骨を撒く海洋散骨などそんなところを探せばお寺に納骨する必要がなかったりで檀家である必要がないといったこともあります。